大腸肛門外来
当院ではおしりの病気でお悩みの方を対象として、電話相談を開催しています。
肛門の「痛み・出血・腫れ・便秘・違和感」があるけれど、
- 診てもらうのは恥ずかしい
- 悩んでいるけれど、誰に相談すればよいのかわからない
と思われている方は、ぜひご相談ください。担当看護師が対応いたします。
特徴
概要と診療方針
大腸癌の手術、化学療法、脱肛(痔核、直腸脱)、痔瘻、肛門周囲膿瘍の治療に取り組んでいます。
大腸外科
大腸癌、大腸ポリープ、早期大腸癌の一部は、消化器内科、内視鏡科で内視鏡(大腸ファイバー)的に切除しています。
大腸ファイバーで切除不可能な症例、切除しても転移の可能性のある大腸癌に対しては、腹腔鏡下手術を施行します。
大腸癌は胃癌と違い、進行癌に対しても腹腔鏡下手術の根治性が科学的に証明されていますので、当科では手術適応と判断された大腸癌に対しては原則的に腹腔鏡下手術を第1選択にしています。
患者さんの回復は非常に早く、術後早期から経口摂取が可能であり入院期間も10-14日ほどで済む場合が多いです。
肛門外科
痔の治療は、ALTA(ジオン)を用いた四段階注射法の出現により大きく変わりました。
これまで切除が治療の中心でしたが、「切らない=痛みがない」ALTA療法が主流となりました。当科でも本治療法を痔核治療の第1選択としています。
当科は「内痔核治療法研究会」のホームページに ALTA 実施施設として紹介されています。しかし、外痔核、全周性に脱肛する痔核など、従来の結紮・切除、あるいは器械縫合器を用いて直腸肛門粘膜を環状切除する PPH 法が適応になる症例もありますので大腸肛門外来にてご相談ください。
脱肛をきたす病気として直腸脱があります。経肛門的修復法は肛門狭窄、術後疼痛、失禁等の合併症ばかりでなく再発率が高かったのですが、当科では得意とする腹腔鏡手術手技を用いて直腸にメッシュを巻き付け吊り上げる術式を採用し、良好な成績を得ています。
化学療法(抗がん剤治療)
大腸癌は進行して肝臓や肺に転移する患者さんもまだまだ多いのですが、肝臓や肺に転移があっても肝切除、肺切除を行うと長期生存あるいは治癒が得られることが証明されています。
当科では患者さんの癌進行程度にあわせて、手術治療、全身化学療法、肝動注化学療法を組み合わせ、生存期間の延長、治癒を目指します。
スタッフ紹介
氏名 | 林 昌俊(はやし まさとし) | |
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役職 | 院長 | |
資格 |
日本外科学会指導医、外科専門医、認定医 日本腹部救急医学会腹部救急認定医 |
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メッセージ | モットーは、「一意専心」です。 外科医として、脇目もふらず、一生懸命歩んでまいりました。常に患者さんのことを考えて、心をこめた診療に努めております。 がんの病変治療から緩和医療まで患者さんの幸せを願い全人的に捉えた医療を提供します。 |
氏名 | 關野 誠史郎(せきの せいしろう) | |
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役職 |
部長 甲状腺外科部長 |
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資格 | 日本外科学会認定医、外科専門医、指導医 日本消化器外科学会消化器外科専門医、指導医、消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本肝胆膵外科学会評議員 日本臨床外科学会評議員 マンモグラフィー読影認定医 |
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メッセージ | 安心・安全な外科治療を地域の皆様に提供できるよう最新のエビデンス、ガイドラインに基づいた標準治療を行いつつも、患者さんや、ご家族の方々のニーズに応えられるように、柔軟な姿勢で日々診療にあたっております。 |