岐阜赤十字病院
妊娠糖尿病外来

よくある質問

妊娠糖尿病と言われました、何がいけなかったのでしょうか
なにも悪くないです。なぜなら妊娠糖尿病は赤ちゃんへの栄養を調整している胎盤のホルモンのバランスが少し悪くて発症します。妊娠してから(つわりとかもあって)偏食になったとか甘いものを食べ過ぎたとか運動不足だったとか、そのような生活が影響したわけではないので、あなたは何も悪くないのですよ。その他の要因も影響しますが、詳細は外来にて説明しますので、是非質問してみてくださいね。
家族から「食べ過ぎているから妊娠糖尿病になったのじゃないか」と言われました。
実際に家族など近しい人から「今までの食事や生活が悪かったせいじゃないか」などと言われ、食事や生活に対する不安を強く感じていらっしゃる方も多くみえます。妊娠糖尿病に対して正しく理解し、毎日の食生活が負担とならないようなサポートを行っていきますので、過度な食事制限などはなさらずに受診して頂き、外来で相談していきましょう。
血糖値の上昇が怖いので、炭水化物を控えてみようと思います
妊娠中に炭水化物を控えることが新生児に対して良いか悪いかの結論は出ていません。ここには重要なポイントが2点あります。確かに炭水化物(糖質)を控えると食後の血糖値の上昇は抑えられます。しかし新生児への悪影響が減ったとの論文はありません。それは血糖値は一つの代謝指標であるに過ぎず、他の代謝マーカーの影響も考えなくてはいけない可能性があるからです。もう1点は、あなたのお母さん、お祖母ちゃんは妊娠中に糖質制限されてましたか?日本に暮らしていた方ではそのような方は稀だと思います。子宮内で糖質が制限された状態でも新生児には影響がなかった(例えば知能とかにも)という大規模な調査がありませんので、私たちはあなたの御先祖と同じく糖質もバランスよくとることを推奨しております。
妊娠糖尿病と診断されたので、総合病院で出産しようと思います
このような御意見ときどき伺います。ご本人やご家族が大変心配されておられるのがよくわかります。結論から申し上げますと、少なくとも当院にて治療されておられる方、経過を診ている方で当院が大丈夫と判断された方は、当院と連携しているレディースクリニックおよびレディスホスピタルにての出産は全く問題ございません。それでも総合病院を希望される方には、産科とともに病病連携として紹介させていただいておりますのでご安心ください。
もしも妊娠糖尿病の治療が始まったら、ずっと続くのでしょうか?
治療は、出産とともに終了となります(妊娠期間中に治療中止が可能な方もおられますが少数です)。出産により妊娠糖尿病は必ず治癒します。しかし治療の有無にかかわらず、出産より5年間はお母さんが糖尿病を発症するリスクがあるため、外来にて慎重に経過を診させていただきます。出産後の外来検査の詳細などは、臨月に入る頃に説明いたします。
もしも妊娠糖尿病の治療が始まったら、通院回数は?
当院の外来予約は、ご本人とじっくり相談したうえで決めております。とても不安が強い方には毎週来院していただくこともございますし、お仕事の都合がある方や、遠方の方(2時間かけて通ってみえる方もあります)では、月に1回としていることもございます。
妊娠前から糖尿病を持っているのですが・・・
糖尿病には、1型、2型、その他と大別されますが、先ずはご相談にいらしてください。妊娠される前からの計画がとても大切となります。実際には、1型糖尿病をお持ちの方でも、近隣のレディースクリニックでの出産で問題ないことの方が多く、当院とレディースクリニックとの連携で何人もの出産を経験しております。

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