診療科・部門

部門

薬剤部

薬剤部について

理念・基本方針

「意識は高く、知識は深く」

  1. 薬物療法の適正化をめざします。
  2. 選択・試行・評価のサイクルで業務の質の向上に努めます。
  3. 患者さん中心のチーム医療を展開します。

特徴

薬剤部は中央および病棟の薬剤部構成で、西病棟内に位置します。院外処方箋の発行率が97%をこえた病棟型業務を展開しています。

中央薬剤部(central pharmacy、病棟1F)は、調剤室・患者相談室・注射薬室(含 カートルーム)・DI室・無菌調剤室・化学療法調剤室・準備室・スタッフルームに区分され、院内の薬剤業務全般を担当しています。臨床業務を展開するために、TPN・化学療法調製用にそれぞれ無菌調製の区画を設置しました。(安全キャビネット、クラスⅡタイプB2設置)

病棟薬剤部(satellite pharmacy)は、臨床業務の拠点としてTPN、末梢輸液調製を施行しています。又、全病棟では2015年4月より薬剤師が病棟に常駐するようになり病棟薬剤業務と薬剤管理指導業務を行っています。病棟において薬物療法の有効性・安全性の向上に資する薬剤関連の業務に関わっており、看護師に対し注射剤の配合変化、溶解後の安定性、注射薬の投与速度、保存方法等の情報提供を行っています。また医師には持参薬情報や検査値から処方提案やオーダー入力支援等を積極的に行っています。

電子カルテとそれに連動する部門システム(在庫管理システム・薬剤管理指導データベースにリンク)と調剤支援システム(分包システムと散薬鑑査システムにリンク)を導入しています。

症例検討会を週1回薬剤師全員参加で行っています。抗菌薬の適正使用の検討や特殊な症例の情報共有・病棟業務で生じた疑問や問題点を検討することにより医薬品の適正使用に貢献していきたいと考えています。

業務内容

院外処方箋

岐阜市薬剤師会(FAXシステム)の全面的な協力により、面分業で実施しています。院外への処方箋に対しては薬剤部門システムにて禁忌チェックを行い医師にフィードバックしています。

院外処方箋発行の経緯
平成8年8月 院外処方箋検討委員会発足
平成9年6月 4科(小児、眼、耳鼻、泌尿器科)から医事課入力のDO処方で試行
平成10年5月 院外処方箋委員会発足(薬剤部が事務局)オーダーシステムを導入し、全面発行を検討
平成10年11月 全面発行(インスリン使用患者、喘息吸入指導患者を除く)
平成11年11月 発行制限中のインスリン使用患者も院外へ
平成12年7月 喘息吸入指導患者も院外へ、院外率90%
平成15年4月 喘息吸入指導も調剤薬局へ移管、院外率95%
平成18年4月 後発品薬品変更可欄の様式導入
平成19年7月 処方オーダーシステムの導入時に処方箋一部変更。院外率97%
平成20年4月 後発医薬品変更不可欄(変更可時)へ様式変更
平成22年4月 後発医薬品変更不可欄(変更不可時)へ様式変更
平成24年4月 後発医薬品変更不可欄(個々の薬剤に対して変更不可欄に×を記載)の様式変更
平成24年12月 一般名処方導入
平成28年1月 検査値記載(主要30項目)開始
平成30年2月 疑義照会事前合意事項(5項目)運用開始
令和元年10月 岐阜市薬剤師会 疑義照会事前統一プロトコル参加

調剤

外来調剤

院内調剤と投薬及び・注腸・CF検査・カプセル内視鏡検査の説明(22名/月)を行っています。平成23年5月からCF検査の前処置を一部院内で行っております。平成22年6月より手術予定患者に外来で服用している医薬品鑑別を開始し、手術の前に服薬を中止する必要のある医薬品を選別し、医師に対し報告し、患者さんに対して説明・指導しています。

入院調剤

全処方を用法別に1回包装化しています。薬包紙にID・病棟・氏名・服用法・調剤年月日を印字し、過誤防止に努めています。平成18年1月より入院時の持参薬管理マニュアルを作成し、患者様の持参薬を鑑別確認しています。

注射調剤

注射薬カートを用いて全病棟で個人別1施用ごとセットをしています。点滴ボトル毎に患者名、薬品名をラベル印字し、薬剤部で貼付し病棟へ払い出しています。定期的に外来・病棟の定数薬品のチェック(数量・期限・保管方法)や見直しを行っています。平成18年2月から、特定抗菌薬(カルバペネム系薬・抗MRSA薬・ニューキノロン系薬)の届出制及び、リネゾリド・ダプトマイシンの許可制を導入し、適正使用を図っています。

医薬品管理

この業務は、医療・病院経営の観点から重要な業務です。現場で使用される薬品の数量から消費動向を把握し、調剤室・注射室担当が発注を指示し、事務員が発注送信を行います。納入される医薬品は、商品名・剤型・規格単位・数量・包装単位・使用期限の照合検品を行い効率良く入出庫管理を行っています。

特定生物由来製品及び調剤医薬品治療薬へのGS-1バーコード表示が義務付けられたのを契機に医薬品をGS-1バーコード管理をスタートしました。

また、麻薬・毒薬・向精神薬・習慣性医薬品は出入庫をその都度台帳に記載し、鍵のかかる場所で保管しています。

手術室における医薬品の適正使用と安全管理のために、2012年4月から薬剤師が注射薬定数の出納管理と確認業務・5月から手術予定患者の注射麻薬管理を行っています。

薬剤管理指導

当薬剤部の基幹業務のひとつになっています。ICU・西3~7階病棟で各担当者は、患者様への安全で適正な薬物使用と薬害防止を目的とし、チーム医療の一員として病棟に常駐して活動しています。
特にハイリスク薬が投与される患者様に対しでは、重点的に薬学的管理を行っております。症例検討を行うことにより個々の薬剤師のレベルアップを目指しています。

注射剤調製

職能を臨床に生かした業務で、正確性・安全性にポイントをおいた処理を心がけています。
中央薬剤部(抗がん剤)外来化学療法室(生物学的製剤)と病棟薬剤部(末梢点滴・TPN)で混合業務を分散し、無菌的に調製しています。
抗がん剤では、閉鎖式接続器具を使用しています。

血液製剤管理

台帳とコンピュータデータ(住所・氏名・ID・使用日・ロット)を用いて即日に検案可能管理しています。
出入庫はGS-1コードを用いての管理です。
薬剤管理指導で投与量を確認し適正使用を推進しています。

院内製剤

院内製剤は医師から患者様への説明と同意後に薬剤部へ作成依頼がきます。なお指針に基づきクラス分類を行ない製剤化しています。

薬物療法指導

患者の参加型医療の一環として、糖尿病教室(年3回開催)薬物療法の講義を担当しています。
外来化学療法室においてがん薬物療法認定薬剤師が患者様との面談を行い薬効やスケジュールについての説明・副作用のモニタリング・医師への処方提案を行っています。

医薬品情報管理

医薬品の情報収集・管理・提供(緊急安全情報・医薬品安全性報告・プレアボイド報告)を専任の薬剤師が担当しています。また、MRの訪問管理や部内勉強会なども管轄します。

PMDAメディナビに登録し、医薬品・医療機器に関する特に重要な情報が厚生労働省から発出された時に、タイムリーにその情報を取得できる体制を整えています。

入手した情報は医療情報システム(MD View)及び院内ニュースにて、院内に随時配信しています。

院内での医薬品使用により生じた副作用についてPMDAへの報告を行っています。

治験

治験事務局、治験審査委員会事務局を担当しています。

薬物血中濃度測定

抗MRSA薬のTDMを行います。初期投与量の設定と至適投与量・用法を解析して、薬物療法を支援しています。

各種委員会

薬事委員会

医薬品・検査試薬の新規申請の採用・削除・適正化及び効率的使用、医薬品情報・医薬品のなど安全性など薬事に関することすべてを、定例の4回/年と臨時開催で審議しています。

治験審査委員会

治験業務手順書作成(SOP)・製造販売後調査手順書の作成・改正、治験業務の管理(契約、治験薬の管理、CRCとの打合せ等)、製造販売後調査への協力。
外部の治験受託機関の協力を得て治験を実施しています。

がん化学療法委員会

当院におけるがん化学療法の円滑な運営と療法の安全性をチーム医療で確保する委員会です。薬剤部は、事務局業務全般・レジメン管理・鑑査・抗がん剤調製などを担当しています。安全性の向上のために、情報の共有化をポイントにしています。
当院の化学療法レジメンは岐阜県薬剤師会ホームページ会員情報に公開しています。

その他委員会委員

院内感染防止委員会、輸血療法委員会、クリニカルパス委員会、医療安全管理委員会、防火・防災委員会、個人情報保護委員会、機能評価委員会、医療ガス安全管理委員会、医療廃棄物管理委員会、DPC委員会、放射線科運営委員会、放射線安全委員会がんセンター運営委員会 など

医療チームへの参加

  • NST・嚥下・褥瘡・院内感染防止(ICT)・抗菌薬適正使用(AST)・認知症サポートチーム(DST)・緩和ケアチームの各ラウンドに参加、活動を行っています。
  • クリニカルパス委員として、パス作成・改訂の活動を行っています。
  • 医薬品安全管理責任者を中心として、医療安全管理委員会に参加し、医薬品の安全で適正な使用に貢献しています。
  • 平成24年4月からの入退院マネジメントシステム(PFM)開始に合わせ入院決定時の持参薬等の情報収集に取り組んでいます。手術前中止薬の患者様への説明は、薬剤師が行っております。

災害救護

赤十字病院の使命のひとつである災害救護(災害救護薬品管理、救護薬品の設定救援活動)に、薬剤師もDMAT及び救護医療チームの一員として参加しています。

災害救護:能登半島地震、新潟中越地震、有珠山噴火、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など。

実務実習

薬学生実務実習受け入れ施設として、薬系大学6年制学生を各部門ごと全薬剤師が担当し指導しています。

地域保険薬局との連携

患者中心の薬物療法を実践するためには、薬局薬剤師との真の連携が必要と考えています。連携の一環として、勉強会と会議を定期開催しています。岐阜北地区地域薬薬連携研修会を定期的に開催し、薬局薬剤師と合同で勉強しています。月1回の代表者会議では、薬局薬剤師、病院薬剤師が抱えている問題点を解決・改善できるよう建設的な話し合いを行っています。

平成28年2月 処方箋検査値記載をテーマに岐阜北地区地域薬薬連携研修会を開催。以降、研修会を定期開催化
平成29年9月 保険薬局代表者、岐阜市薬剤師会専務理事、岐阜市薬剤師会担当副会長と岐阜赤十字病院薬薬連携代表者会議を開始
平成29年12月 岐阜市薬剤師会との間で疑義照会事前合意事項の合意書を締結
平成30年2月 疑義照会事前合意事項の運用開始
令和元年10月 岐阜市薬剤師会 疑義照会事前合意プロトコルに参加
令和2年4月 がん化学療法レジメン(大腸癌レジメン)を岐阜県薬剤師会会員情報に公開

スタッフ紹介

林 貴子 氏名 林 貴子(はやし たかこ)
役職 薬剤部長
資格 認定実務実習指導薬剤師
メッセージ

薬剤師

  • 林 貴子(部長兼薬剤管理課長)
  • 篠原 紀美(調剤製剤課長)
  • 木村 繁和(薬剤管理課長補佐兼医療安全係長)
  • 大澤 啓子(薬剤管理係長)
  • 牧野 弦(調剤係長)
  • 間宮 直也(製剤係長)
  • 久松 大介(薬品情報係長)
  • 石原 祥史(主任)
  • 松本 智史(主任)
  • 星野 僚介
  • 岡 健太郎
  • 澤田 想
  • 折戸 優季
  • 西村 友里
  • 薬剤補助員:3名

実績

業務実績:令和2年度

院外発行率 97.9%
(330枚/日)
外来院内処方箋 4.7枚/日
入院処方箋 100枚/日
注射処方箋 180枚/日
(外来:52枚/日・入院:128枚/日)
薬剤管理指導 773件/月
TPN無菌調製件数 47件/月
抗がん剤無菌調製件数 203件/月
VCM解析症例 17件 合計26件
ABK解析症例 0件
TEIC解析症例 9件
採用医薬品 1,011品目
(内用373、外用152、注射424、その他62)

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