栄養課
食事の種類
常食について
特別な制限のない患者様に提供される、基準のお食事です。バランスのとれた栄養をとることにより、患者様の栄養状態を改善し、免疫力や体力の回復を図ります。
主食の変更や選択メニュー等で、患者様の嗜好にも対応しています。
常食には栄養素の中で欠かせない、3大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)がバランスよく含まれています。
炭水化物 | 脂質 | たんぱく質 |
---|---|---|
ごはん パン 麺類 もち いも類 |
植物油 マーガリン バター マヨネーズ 種実類 |
魚 卵 肉 乳製品 大豆製品 |
主にエネルギー源となる | からだをつくる |
また、色々な食品をバランスよくとるために、一汁三菜を目安に「主食」「主菜」「副菜」をそろえた献立を考えています。
- 主食(ごはん・パン・麺類など)
- 主菜(魚・卵・肉・大豆製品など)
- 副菜(野菜など)
常食の献立例
- ごはん
- お豆腐しんじょ
- 切干大根の煮付
- 青梗菜のお浸し
- 果物
献立のトータル栄養価(1人分:ごはん普通盛の場合)
エネルギー(kcal) | 640 | たんぱく質(g) | 22.7 |
---|---|---|---|
食塩相当量(g) | 2.5 | 脂質(g) | 11.2 |
食物繊維(g) | 6.0 | 炭水化物(g) | 110.9 |
お豆腐しんじょ
魚の白身をすりつぶしたものに、山芋や卵白、だし汁などを加えて蒸したり、揚げたりしたものを真薯(しんじょ)と呼びます。豆腐にひと手間をくわえた、いつもと違う食感を楽しめるアレンジメニューです。
材料(2人分)
A:たね
- 豆腐・・・・・・・・1/4丁(100g)
- 白身魚すり身・・・・60g
- やまいも・・・・・・20g
- 卵・・・・・・・・・1/2個
- たまねぎ・・・・・・60g
- 砂糖・・・・・・・・小さじ1
- 塩・・・・・・・・・小さじ1/5(1g)
B:あん
- うすくちしょうゆ・・小さじ1
- 砂糖・・・・・・・・小さじ2/3
- だし汁・・・・・・・100ml
- かたくり粉・・・・・適宜
C:つけ合わせ
- かぼちゃ・・・・・・・40g
- オクラ・・・・・・・・2~3本
- 花型生麩・・・・・・・20g
作り方
- 豆腐は水を切っておく。やまいもはすりおろす。
- たまねぎ以外のAの材料をフードプロセッサーかすり鉢に入れてよく混ぜ合わせ、なめらかになったら荒みじんに切ったたまねぎを入れ、ざっくりと混ぜる。
- 2.を型に流し込み、蒸し器で15~20分蒸す。
- Bの調味料を鍋に入れて火にかけ、生麩を入れてさっと煮たらとり出し、最後にかたくり粉でとろみをつける。
- つけ合わせの南瓜は一口大に切り、電子レンジで2分程加熱する。オクラはさっと茹でて2cm位に切っておく。
- 3.が蒸しあがったら適当な大きさに切り、つけ合わせと共に器に盛り付けてあんをかける。
一口メモ
- 豆腐の水分をよく切ることがポイントです。キッチンペーパーに包んで電子レンジで数分加熱すると、簡単に水切りができます。
- 材料を混ぜる時に、たまねぎを最後に入れることで食感を残すことができます。また、たまねぎ以外に旬の食材を使うと、季節の味を楽しめます。(たけのこ、枝豆、しいたけ、かに等)
- 家庭で作る場合は、たねを小分けにしてラップで包み、蒸し器の代わりに電子レンジで加熱しても手軽にできます。