岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

研修医日記

第1話

地域医療 西川 友子

地域医療の1ヶ月間は、上久保内科クリニック、小牧内科クリニックで、2週間ずつ研修しました。
上久保内科クリニックでは、主に生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、骨粗鬆症、動脈硬化)や感冒、甲状腺疾患を中心とし、その他にも片頭痛、肺癌、貧血、Gitelman症候群、パーキンソン症候群の診察を見ることができました。
研修の内容としては、外来見学を中心とし、往診、エコー(頚動脈、心臓、腹部)、胸部や骨塩定量のレントゲン撮影、咽頭溶連菌迅速診断、小児のルート確保、2種混合ワクチン接種を行いました。また、電子カルテのシステムにも触れることができました。
小牧内科クリニックでは、外来診療、訪問診療の他、今まで、学生時代も含めてあまり学ぶ機会がなかった介護についても経験することができました。デイサービスやデイケア、病児保育とはどんなところか見学するのは始めてだったので、良い経験となりました。
介護老人保健施設では、入所者の方々との交流を通して、施設での生活や心境(次の施設が決まらない不安、体が不自由であることに対する心細さ、いらだち etc・・・)を目の当たりにしました。また介護保険や老健の特徴と役割、リハビリテーションについての講義を通して理解を深めることができました。
研修の行動到達目標について自己評価しますと、地域における患者の身体・社会的状況を学び、どのように生活習慣病の患者教育を行われているかを知り、専門医へのコンサルテーション、精密医療機器の共同利用の実際について知ることができました。
クリニックという、病院とは異なった環境での診療を見て、内科研修で経験することができなかった慢性疾患の長期管理について学びました。子供からお年寄りまで、地域に根ざした医療の実際を体験することができた貴重な研修であったと思っています。

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