理念・方針・目標
臨床研修病院としての役割
プライマリ・ケアを中心とした基礎的診療から災害救護活動まで、幅広い分野で活躍できる人材を育成し、広く地域社会に貢献する。
基本理念
人道、博愛の赤十字精神のもと、医師としての人格を涵養し,常に患者を思いやる気持ちを持ち、将来専門とする分野にかかわらず,医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ,一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう,基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身につけることを目標とする。
基本方針
- すべての臨床医に必要な基本的知識・技能・態度を身につける。
- 患者を全人的に理解し、患者およびその家族と良好な人間関係を確立する能力を身につける。
- 医療チームの一員としての役割を理解し、保健、医療、福祉の幅広い職種からなるメンバーと協調することができる。
- 患者の問題を把握し、問題指向型の思考を行い、生涯に渡る自己学習の基本的態度・習慣を身につける。
- 患者ならびに医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身につけ、危機管理に参画することができる。
- 医療の持つ社会的側面の重要性を理解し、社会に貢献することができる。
研修目標
赤十字の理念のもと、基本的な臨床の知識と技能を身につけると共に、患者、家族、他の医療スタッフとの間に良好な人間関係を築くことを目標とする。
行動目標
- 患者を全人的に理解し、患者およびその家族への面接、問診、説明ができる。
- 視診、触診,聴診などの理学的診察や神経学的診察ができる。
- 主訴と診療上の問題点を総合的に分析し、診療計画を立てることができる。
- 心電図やエコー検査などの基本的な検査は自分でできる。
- 患者の救急対処と一般的蘇生法ができる。
- 得られた検査結果を正しく解釈できる。
- 頻度の高い疾病の診断、治療および単純な外傷等の初期治療ができる。
- 適切な時期および方法で,他科および専門医に患者を紹介でき、また検査結果の意見を聞くことができる。
- チーム医療を理解し、関連業種との協調ができる。
- 保険医療に関する法規、医療保険制度、地域保険について理解できる。
- 診療録がきちんと記載でき、診断書、紹介状などを適切に作成できる。
- 感染防止などの公衆衛生上の基本処置ができる。
- 症例の要約作成と発表ができる。
- 臨床論文の読解と評価ができる。
- 後輩医師の指導ができる。