岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

研修医日記

第21話

研修を2ヶ月終えて 松本 光善

2011年4月1日、医師としての第一歩を踏み出してからはや2ヶ月が過ぎようとしています。期待と不安を胸に抱きながら、右も左も分からないままに走り抜けたこの2ヶ月は、本当にあっという間のことでした。
学生時代にしてきた勉強(とはいえ知識はほとんど抜け落ちてますが)と現場の医療とのギャップに戸惑いながらも、上級医の熱心な指導と周りのスタッフの暖かい協力によって、1つ1つ自分の出来ることが増えていっている気がしています。
最初のローテートは外科で、気管挿管や中心静脈確保や腹水穿刺など様々な手技を経験することが出来ました。例えば、腹水穿刺を行った患者さんがお腹の張りが良くなったと言ってくださった時など、患者さんの訴えに少しでも応えることが出来たと思う瞬間があり、医療者としての喜びを実感することもできました。
患者さんの訴えに対し何を考えどう治療していくか、技術的にも知識的にもまだまだ未熟ではありますが、必要なことを1つ1つ吸収していけたらと思っています。

研修医になって2ヶ月の感想 水野 雄貴

いろいろ大変な2ヶ月でした。時間があっという間に過ぎていきますが、疲労はたまる一方です。いろんな面があると思いますが、研修医になって、まずはやらせていただける手技が増えました。
今まで見学だけだった気管支鏡の助手に入って生検を手伝ったり、静脈採血の機会が大幅に増えたり、動脈採血もさせていただきました。患者さんとの距離が学生の時とは違い、かなり近くになりました。患者さんの話を聞き、主治医に報告・相談したり、患者さんの異常に気づきいち早く主治医に報告して判断を仰いだりと、補佐的な役割ではありますが、少しは患者さんのために働いているのだということや、検査のオーダーや処方も実際に自分で出来るようになり、医療に携わっているのだという実感が沸いてきました。
一方で、今までには感じなかった現場の実状というものも目に入ってきます。看護師さん、患者さんたちとの関わり合いなど、学生ではあまり縁のなかった事柄が主題となってきます。特に患者さんにおいては人様々で、話をしたがらない方や、時によって言うことがまちまちな方までいらっしゃいます。そういったことにしっかり対応していくことが社会で生きていくのだなと思う反面、自分の思うようにいかないのも現実です。
とにかく今は目の前の仕事をこなし、日々を精一杯に生きています。

研修2ケ月を終えて 澤木 綾子

早いもので、研修が始まってから2ヶ月がたちました。
大学で6年間学び、病院実習を行い、国家試験に合格して、そんな道のりを経て研修医となったわけですが、働き始めてみると1人前の医師への道はまだまだ遠く果てしないことを実感する毎日です。  上級医の先生方が当然のように行う診断や治療も、今の私は、データをみて、教科書を調べ、もう一度データを見直して、やっと一つ一つ理解している状態です。
そんな状況で今思うのは、不慣れな研修医が医療に携わることを受け入れていただいている患者さん、一人でやる方がずっと手早くできるところを時間を割いて教えてくださる先生方、ともすれば教科書的な知識に偏りがちなところを患者さんに近い立場と経験からアドバイスをして下さるコメディカルの方々、様々な人たちに支えられて日々の研修が出来ているのだと言うことです。
恵まれた環境で研修できることへの感謝の気持ちを持ち続けて、これからも頑張っていきたいです。

研修生活3ヶ月間を終えて 高田 英里

6年生の院外実習がきっかけで岐阜赤十字病院の一員となり、はや3ヶ月が経とうとしています。
始めは学生の延長のような気分で研修をしていました。全てのことが新しくて、毎日一つ一つ新しいことを知る事に感動していましたし、上級の先生がおっしゃることについていくので精一杯でした。
今でもまだまだ知らないことはたくさんありますが、病院生活にも慣れてきて、最近少しずつですが自分が一人でこの患者さんを診ていたら、・・・と考える気持ちが出てきました。
研修中の2年間は上級医の先生がいてくれるという安心感はありますが、看護師さんをはじめとした医療スタッフから主治医として患者さんの報告を受けたり、患者さんの急変時にどう対応したらいいか考えたりして緊張感を持って研修しています。
7月からは当直が始まります。さらに緊張感が高まると思います。気持ちを引き締めて頑張りたいと思います。

ページの先頭へ