岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

研修医日記

第27話

研修を8か月終えて 日比野 有輝

つい先日まで車内が蒸し焼き状態でどうしようなどと言っていたはずなのに、気が付けば半袖ケーシィでは鳥肌が立つ年の瀬です。きっと院内は暖かいからいいだろうと高をくくって長袖を買っていなかったことを今さらながらに後悔しています。昨年の今頃は卒業試験が終わってホッとする暇もなく、迫りくる国家試験に焦っていたような憶えがありますが、焦れば焦るほど一日が早く過ぎ去って、記憶にあるのは徳田新之助と水戸光圀の顔ばかり。今でもあの音楽が聞こえると無性に引き寄せられるのを感じます。ただあの中には今はもういない方々も少なくないので、見ているとなんとも言えない気分になります。特に病院という場にいると、そういう気分になることが少なからずあります。この間までご飯を食べていた人がある時ふっといなくなる。そこには日常生活ではあまり触れることのない引力のようなものが残されていて、時間は有限なのだという事実を強く感じました。きっと今年度残り四ヶ月もあっという間に過ぎていくのでしょうが、無駄にはしないように気をつけていきたいと思っています。
それとは別に、以前診察をした人、麻酔をかけた人、そういったほとんど一度か二度顔を合わせたくらいの方から声を掛けられることが何度かありました。最初は別の誰かと間違えているのかな、と思ったのですが、たしかに自分の診た人でした。覚えられているのだと思うと嬉しいような、緊張するような。少し立ち居振る舞いに気をつけようと思います。

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研修を8か月終えて 許沢 尚弘

4月からお世話になっていまして、8ヵ月たちました。この前院内報に投稿させて頂いた時は内科メインでしたが、この4ヶ月は外科系メインで外科、整形外科、麻酔科でお世話になりました。この4ヶ月は手技を色々させていただいた4ヶ月でした。朝の採血も消化器内科でさせて頂いてた時はひどいもので血管つぶしただけなんですけどってことが多々ありましたが、外科で朝2カ月させて頂いて一人で取れる確率もあがってきたり、同じ患者さんでも経口摂取していない状態が長く栄養状態が悪いとむくんでて取りにくかったり、シャントのある患者さんや乳がんのリンパ節郭清後の患者さんではベッドサイドに紙が張ってくださってて助かったり、と色々勉強させていただきました。外科や整形では縫合の機会も多く、救急外来にも活かせる様に少しはなってきました。外科や麻酔科では動脈や静脈の血管確保や挿管も多くさせていただきました。これからもできることを増やしていければと思います。

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