岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

研修医日記

第29話

研修4カ月がすぎて 赤沼 哲也

もう4カ月がすぎた、まだ4カ月しかすぎていない、両者の思いが入り混じっています。 この4か月間で総合診療科、糖尿病・甲状腺内科、消化器内科で研修させて頂きました。 各科での知識不足、上手くできない手技はもちろんですが、処方や検査のオーダーも満足にできないこと、コメディカルの方々との円滑なやりとりができないことなど、できないことだらけで情けない気持ちで帰路につく日々がはじめの頃は毎日のように続きました。ある研修医の生活を描いた本のサブタイトルに「先生と呼ばないで」とありましたが、著者はいくつかの思いを込めてそのサブタイトルをつけたのでしょうが、自分の場合は医師としての仕事が十分にできていないという意味で、まさにそのような気持ちでした。それは今でも消えない気持ちですが、ネガティブな気持ちで帰路につく日々は徐々にですが減ってきています。それは自信が持てることが増えてきたというよりも、良い意味での慣れなのかもしれません。
なんとなく暗い感じの始まりになってしまいましたが、やはり医学・医療は楽しいものであり、それゆえつらい気持ちになっても、また明日も頑張ろうと思えています。
研修が始まって、医療はチームにおいてなされるものだとあらためて実感しています。研修医はそのチームの医療過程をしばしば乱してしまいがちですが、その都度、直接的にもしくは陰ながらフォローして下さる上級医はじめ多くのスタッフの方々がいらっしゃることに感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います。
この先、医師として身につけなければならないことに終わりはないですが、とりあえずは目の前のことに一生懸命取り組んでいけたらと思っています。
この4カ月の間には、岐阜赤十字病院ふれあいまつりで焼きそばをつくったり、東海地区赤十字スポーツ大会に救護班として参加して軟式野球の観戦をしたりと、さっそく楽しい思い出もできました。
今、研修5カ月目で外科の研修でお世話になっています。毎日の朝早くの採血にはじまり、大変なことも多いですが、支えて下さる看護師の方々、厳しくもときに優しく、楽しく指導して下さる先生方のおかげで充実した日々を過ごしています。

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4ヶ月の研修を終えて 小松 加奈子

早いもので、研修医として勤め始めてから4ヶ月が経ちました。この4ヶ月間は初めての連続で、困難に直面することも多々ありました。患者さんの採血がうまくできなかったり、動脈への穿刺に失敗したり、患者さんの質問にうまく答えられなかったり・・。自分の無力さに打ちひしがれ、落ち込むこともありました。しかし、患者さんにやさしく接してもらえたり、院内のスタッフの方々にいろいろなことを教わるなかで、少しずつではありますが、出来ることも増えてきて、自分の成長を感じています。
まだまだ未熟者ですが、もっと多くのことを身につけて、患者さんの力になれるようこれからの研修も頑張りたいと思います。

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初期臨床研修4ヶ月を終えて 小野 瑠璃子

岐阜赤十字病院での初期臨床研修も、早いもので4ヶ月が経ちました。今までほとんどご縁のなかった岐阜の土地で医師として臨床の現場に立つことを、4月当初は大変不安に思っていました。言葉が通じなかったらどうしよう、知り合いも少ないし、病院の皆さんが冷たかったら・・・そんな心配ばかりしていました。
この4ヶ月を振り返ると、循環器内科と呼吸器内科に2ヶ月、総合診療科と甲状腺・糖尿病内科と血液内科に2ヶ月お世話になりました。2ヶ月おきに同時に2-3科をローテートするのはこの病院の特徴だと思いますが、忙しい反面、同じ科で長期的に患者さんと関われることで検査、診断、治療と入院から退院されるお姿を見るまで付き添うことが出来たのは大変嬉しく、勉強になりました。また、指導医の先生方や2年次の研修医の先生方、同期の先生方にも恵まれ、多方面で充実した研修生活となりました。患者さん方も、ちゃんとご飯は食べているの?早く帰って休みなさいね、など私の方が心配されてしまうほど、暖かく見守ってくださいました。
そんな4ヶ月を過ごし、4月の不安は嘘だったかのように、日々楽しく過ごさせて頂いております。周囲の皆さんに感謝しつつ、残りの研修も気を引き締めて精進していきたいと思います。まだまだ未熟者ですが、よろしくお願い申し上げます。

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