岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

研修医日記

第42話

県外研修 太田 徹

2年目の研修生活も後半へ入り県外の研修が続いています。先日は山口で緩和ケアを経験し、看取りから死亡宣告、エンゼルケア、お見送りなどもさせて頂きました。残された時間でご家族とのいい場面に立ち会えたり、後日ご家族が笑顔で挨拶に来られるなど、これまで自分が抱いていた緩和医療に対するmiserableな印象が変わりました。現在は秋田赤十字病院の救急救命センターで勉強させて頂いています。交通外傷やSAHなどのCPAの患者さんの搬送も少なくなく、緊張し思うように体が動かない場面もありますが、貴重な経験をすることができました。12月初旬は天候が悪く吹雪や転んだりすることもありましたが、南国育ちの私にとっては2キロ程の徒歩通勤も新鮮で面白いものでした。中旬からは雪も止み、ドクターヘリでの出動もOJTとしてほぼ毎日参加することができています。来月は旭川での研修になります。今のうちに雪道での歩き方をマスターして臨みたいです。

今の研修生活を振り返って 鷲崎 知美

そろそろ赤十字病院での研修生活も終わりに近づいてきました。私は研修2年目の後半に関連病院で研修させていただいています。11月は山口赤十字病院で研修させていただき、緩和ケア科で1カ月間お世話になりました。主に癌の方が入院や通院をされており、どうしたら最期までその人らしく過ごせるのかを考えさせられました。この文章を書いている今は市民病院の小児科で研修させていただいています。成人の診療とは違うことが多く苦戦していますが、子供たちの笑顔に癒されて研修させていただいています。それぞれの病院の方々にも助けていただき、より充実した研修生活を過ごさせていただいています。初期研修医として過ごすのはあと数か月ですが、少しでも多くのことを吸収して、地域の方々に貢献できる医師になりたいと日々感じております。

研修2年目に入り外病院での研修を経験 山室 周子

研修2年目に入り、外病院での研修を経験しました。印象に残っているのは大学病院での研修です。当院では少人数の研修医で、上級委の先生方との距離も近く、知らない人はいないという状況に慣れていたものですから、多くの研修医や上級医の先生方の中で研修することは大変新鮮でした。初めは不安もありましたが、同期の研修医の先生方にはとても親切にしていただき、それぞれの病院での良さや、研修を終えた後どのような進路を選んでいくかなど、様々な情報共有ができたことは非常に有意義でした。また当然のことなのですが、楽しさだけではない研修も多くの同期の先生方が頑張っていると実感し、励みになると共に、より一層医師として一人前になるよう努力したいと思うようになりました。残すところ研修もわずかとなりましたが、学べることに感謝しながら、日々励んでまいります。

1年目の秋から冬にかけて 五島 隆之介

1年目の秋から冬にかけては、外科系を中心にローテーションしていますが、内科同様、こちらでも有意義な研修をさせていただいています。まだ医師免許のない学生時代は手術中特にお役に立てることもなく、術式についてもあまり理解ができていなかったので、ただひたすら体力との戦いという感じで、外科系の科=苦痛という印象が強かったのですが、今は熱心な上級医の先生方からのご指導もあり、研修医として自分が身に着けるべき知識も見えてきたので、外科系の科を楽しめるようになってきました。徐々に成長がみられていると思います。また、麻酔科をはじめ各外科での気管挿管、動脈ルート、末梢ルート、CV、胃管留置、抜管の一連の作業を毎日のように繰り返し経験させていただき、患者さんに対して医療行為をすることに対する恐怖心を少しずつ克服しつつあります。手技に関して100%成功することはないですし、何年キャリアを積んでも失敗はつきものだと思いますが、今日より明日、明日より明後日の精神で、少しずつ自分のものにしていきたいと思っています。数多くの経験の場をいただいている患者さん、指導医の先生、また、フォローしてくださるオペ室の看護師さんには本当に感謝しています。いつもありがとうございます。

内科研修を終えて 堀 賢一郎

内科研修を終え、8月より麻酔科、整形外科、泌尿器科、外科と外科研修をしております。外科研修では気管挿管や橈骨動脈穿刺、腰椎穿刺、皮膚縫合といった手技の習得を主として研修しています。外科系の先生方と手術に入る日が多く、手術室にいることの方が多くなりました。外科系の先生をはじめ、手術室やICUのスタッフの皆さんにご指導いただき、大変ありがたく思っています。手術室では手術操作や薬剤の影響により、バイタル変動が起こりやすいです。外科研修を通して、バイタル変動の原因やモニターの見たかについて理解を深めることができました。バイタルの変化に気を配れるようになり、救急外来や病棟の患者さんの変化に気付きやすくなったと実感しています。診療や手技に関して未熟なところが多く、できたことに喜び、できなかったことに反省する毎日です。できることをできるだけ増やしたいと思いますので、引き続きご指導よろしくお願いします。

ページの先頭へ