岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

研修医日記

第44話

研修医2年目となって 五島 隆之介

研修医として2年目を迎えた今年度、患者さんに対して適切な言葉がけや自ら必要と感じた医療行為をより自然な形で実行出来るようになった事が1年次と比較した時の何よりも大きな変化だと感じています。1年次は医師としての自分について、上級医の先生や先輩・同期の研修医の先生を手本に模索しながら過ごす毎日でしたが、今年は徐々にそれが分かるようになっており、「少しでも上級医の先生の助けとなりたい」、「目の前の患者さんのために自分ができることをしたい」という思いで積極的に取り組めていることが大きな成長に繋がっていると思います。また、今年は外施設の研修にも多く参加させていただいており、どの医院・病院でも温かく迎えて下さって非常に有難く感じていますし、他院でしか経験できないことも私にとって大きな刺激になっています。特に開業医さんの元にお伺いした地域医療の研修では今後の高齢化社会で重要となる医療保険・介護保険を用いたサービスについて深く知識を得ることができ大変勉強になりました。今年度から後輩の研修医の先生も3人入ってきてくれて、私もまだ未熟ではありますが、先輩として少しずつ良きアドバイスが出来るように今後益々成長していきたいと思っています。

協力施設の研修を終えて 堀 賢一郎

2020年8月5日~28日の間、秋田赤十字病院救急科で研修をしてまいりました。秋田赤十字病院では救急科専従の医師がおり、先生方とともに救急外来に来られた患者さんの診療にあたりました。秋田では経験する疾患の数が豊富で、超音波検査や縫合など手技の機会にも恵まれました。病院のシステムの違いには苦労しました。秋田では基本的に造影CTが第一選択であり、血清クレアチニン値の結果が出てから造影CTを撮影するか、または採血時に迅速クレアチニンを追加しその結果で造影CTを撮影するか、どちらかの場合が多かったです。CTもすぐに撮影できるわけではなく、30分から1時間程度待つ時もあり、その間に超音波検査を先行するなどの工夫が必要でした。  ドクターヘリに同乗できることはとても貴重な経験でした。心筋梗塞患者さんの搬送時は心室細動が発現しないかどうか心配しながらの搬送もありました。すべてがヘリ搬送になるわけではなく、救急車での搬送が選択される場合もあり、現場の医師の判断が重要であると感じました。大きな病院で働くことが少し不安ではありましたが、救急科の先生方、スタッフの皆様、秋田の研修医の先生方の支えのおかげで、1ヶ月充実した研修を送ることができました。

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秋田での研修医症例検討会で発表する私

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最終日、ドクターヘリの前でポーズをとる私

初期研修5か月を終えて 松永 暁人

研修が始まって5か月が経過しました。甲状腺糖尿病内科、総合診療科、外科、麻酔科を回り、現在は消化器内科と血液内科でお世話になっています。 内科では主訴や身体所見から問題点を探し、想定される病態を基に検査、治療を考えていきます。一見シンプルに思える業務ですが、要求される知識は膨大なもので、さらには上級医の先生ともなれば、検査結果が出る前より治療を開始し、検査結果が出るころには患者様の容体が安定しているといった鮮やかなケースも見られ、異常値1つに振り回されている私自身との差に、日々反省するばかりです。 外科、及び麻酔科では、気管挿管、動脈穿刺、ルート確保、麻酔の維持や術中のカメラ保持、縫合などを経験させていただきました。それらのどれをとっても先生方のそれに当然ながら遠く及ばず、さらには時間もかけてしまい、先生方並びに各種スタッフの皆様に迷惑をかけてしまいました。 残り1年と半年程の研修となりましたが、これまでの反省点を活かし、少しでも多くのものを吸収したいと思うところでございます。

初期研修5か月を終えて 窪田 幸真

研修医1年目の窪田幸真です。まずはこの私を採用して頂いた岐阜赤十字病院に感謝いたします。4月からこの病院で働かせて頂いていますが、医師としても社会人としても未熟で不慣れなこともあり、多くの方々にご迷惑をおかけしており申し訳ないと思っております。目の前の事で精一杯で自分の不甲斐なさに日々反省するばかりですが、先生方をはじめ、看護師、薬剤師、放射線技師、検査技師、事務の方々は皆さん優しく指導してくださり非常にありがたいです。患者さんを診る機会を与えて頂いたり、様々な手技を経験させて頂いたりして、この病院での研修はとても充実しています。今はできる事を一つ一つ着実にこなしていくことが大切だと思っています。まだまだ未熟で至らない点も多いかとは思いますが、少しずつでも成長していけるよう努力していきますので今後ともどうかよろしくお願いいたします。

初期研修5か月を終えて 王 蓓

研修が始まって早5か月が経ちました。期待通りかそれ以上に毎日恵まれた環境で楽しく質の高い研修が行えていると感じています。初期研修医はファーストタッチはもちろん、検査・治療の方針を積極的組み立てますが、その背後では必ず上級医の先生がチェックを入れ、時間を割いてフィードバックをしてくれます。また、研修医が多くの手技を経験できるよう、上級医の先生や救急外来・病棟の看護師さんが忙しいながらも温かな配慮をしてくださっているのを感じ、ますます頑張ろうと思えます。毎月の勉強会では、各科の指導医の先生たちが、各専門で必要な知識や最先端な情報を教えてくださいます。研修医自身も症例発表会で、経験した症例を用いてディスカッションし、知識を深めることができます。また同僚にも恵まれ、先輩研修医も同期の仲間たちも気さくで優しい人ばかりであり、普段研修中の戸惑いを打ち明けたりと、楽しく充実した時間を過ごすことができています。これから外科系の研修や地域の研修、また秋田の三次救急の研修等、沢山経験するチャンスが待っています。私は研修の機会を与えてくださった岐阜赤十字病院に感謝しています。頑張っていきます。

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