岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

研修医日記

第47話

協力施設の研修を終えて 窪田 幸真

4月には秋田赤十字病院にて研修させていただきました。自分は救急はあまり自信がなく秋田での1ヶ月間をこなせるのか不安でした。3次救急ということもあり今まで経験したことのない症例をたくさん経験しましたが、救急科の先生方には詳しく丁寧に教えていただきました。特に外傷における初期対応は積極的に経験させていただくことができたので、外傷に対しての自信をつけることができました。
岐阜大学病院の6月の精神科では特に外来を中心に研修させていただきました。内科や外科のような分かりやすい症状ではなく、経過も複雑な患者さんに対して様々な角度から深く問診していく先生方はすばらしいと実感しました。7月は産婦人科をまわり、手術では普段見ることのない女性器の解剖を詳しく教えていただけました。初めはおぼつかなかったルートキープも123件と多くの経験させていただき、自信をつけて研修を終わらせることができました。
いずれの研修でも初めてのことで不安ばかりでしたが、先生方に教えていただくことで貴重な経験として学ぶことができました。今後も積極的に多くの経験を積んでいき、実りある初期研修にしてきたいと思います。

協力施設の研修を終えて 王 蓓

私は5月に岐阜大学医学部附属病院で精神科、6月に秋田赤十字病院で三次救急の研修を行いました。9月は地域研修です。多様な施設・多様な症例・多様な指導医の先生方に出会って、疾患に関してだけではなく、患者さんや先生方の接し方まで様々な場面で勉強する機会をいただいています。また、私にとっては日本の医療制度を勉強・理解する機会ともなっています。岐阜大学医学部附属病院の精神科では重症強迫症患者の苦しみを肌で感じました。秋田赤十字病院ではドクターヘリで出動し、現場で挿管、大腿静脈のルート留置など緊張感に満ちた救急救命の現場を体験しました。地域研修では訪問診療を行い、医療は命だけではなくその方の生活・人生を任されていることを改めて考えました。初期研修の4分の3が終わりましたが、研修で学んだ経験は一生残ります。引続き精進して行く存知です。

高山赤十字病院の研修を終えて 大六野 誠

今年の7月に高山赤十字病院で小児科研修をさせていただきました。観光地でもある飛騨高山は気候も良く初日から研修日和でした。初日はオリエンテーションがありその後すぐに研修がスタートしました。主な流れとしては、午前は小児の発熱外来、救急対応、病棟での採血があり午後からは救急対応、ワクチン接種(主に火金)でした。これまで小児を診察する経験が少ない中で、今回は新生児を含めた診察、検査、治療まで経験できたことは自分の自信につながりました。特に印象に残っている症例としては川崎病の子どもです。(研修期間中二人)母親、本人への病歴聴取から始まり、身体診察、そして血液検査、心エコーなどを行い診断へ繋げました。治療もガイドラインを片手に投与量や投与速度を考えたりと子どもと一緒に成長できた期間だったと思います。日々症状が改善し退院していく子どもの姿をみているとこれまでの疲労感が吹き飛び、子どもたちから元気をもらえた瞬間でもあり心が癒された時間でもありました。
このように無事に研修を終えることができたのは高山赤十字病院小児科の先生方、看護師さんをはじめとする多くのスタッフの支援と協力があったからこそだと思います。そして、外部の協力施設での研修を許可し全力でサポートしてくださった岐阜赤十字病院に感謝申し上げます。ありがとうございました。

5ヶ月を終えて 伊澤 啓太

当院で研修医になって早くも5ヶ月が過ぎました。 少し前までただの学生だった私にとって、医師の仕事は学ぶべき事があまりに多く、勉強の毎日です。これまで消化器内科、血液内科、循環器内科、腎臓内科、外科を回らせていただきました。どこも良い先生、看護師さん、スタッフさんばかりで、大変お忙しいにも関わらず、一銭の金にもならない研修医の相手をして下さることにただ感謝しております。もっと勉強しなければ、先生方のご厚意の割に合わないなと感じています。患者様も優しい方ばかりで、患者様のためにも早く一人前にならなければという思いです。現時点の目標としては、いままで救急外来の対応をすることは多かったのですが、入院患者様の管理の経験があまりなかったので入院管理についてもしっかり勉強したいです。また、次のローテは麻酔科なので、挿管手技の熟達や、麻酔の導入、管理から覚醒、抜管までを一人で行えるようになりたいです。手技の経験もまだ足りず、特に救急外来で出会うような外傷に対する外科的な処置の経験が少ないので、機会を逃さずやっていきたいと思います。まだまだ未熟者ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

5ヶ月を終えて 宇佐見 要

右も左も分からないまま初期研修生活が始まり5ヶ月が過ぎました。去年の今頃は勉強ばかりの日々に嫌気がさし「早く働いたほうが楽だ」と思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。事務的な作業はもちろん、臨床的なことでさえも、患者さんに対しては国家試験の知識をそのまま応用できる場面がほとんどなく、新しく覚えることばかりです。しかし、指導医の先生方はもちろん、周りのスタッフの方々に様々なことを教えていただき、刺激を受け、日々をこなしています。まだまだ未熟過ぎるほどですが、これからもご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします。

5ヶ月を終えて 榎本 和輝

研修医として働き始めて5ヶ月が経ちました。私は呼吸器内科、総合診療科、外科、麻酔科で研修し現在は循環器内科と腎臓内科で研修させていただいています。指導医の先生方は先を見据えて様々な検査を組み合わせてオーダーしていますが、自分は先を見据えるどころか症状1つだけに注目してもオーダーした検査がそもそも不十分だったりと不甲斐ない限りです。こんな自分ですが指導医の先生方はじめコメディカルの方々も優しく我慢強く指導いただき本当にありがとうございます。採血など各種手技の機会もたくさん与えていただき、少しずつできるようになってきました。日当直では最初は緊張して、その場その場の対応で精一杯で知っていることも思い出せず、終わっても何があったかあまり覚えていないような始末でしたが、少しずつ慣れてきて何がいけなかったのか振り返ることが出来るようになってきました。2年と聞くと研修は長いように感じられましたが気がつけばもう5ヶ月と時が過ぎる早さを感じています。1日1日の研修を大事にして少しずつでもいいので医師として成長出来るように頑張っていきます。

5ヶ月を終えて 李 平煕

当院の採用面接で趣味について聞かれた。最近観た映画を聞かれ,繰り返し観ている北野武監督の「ソナチネ」と答えた。暴力的で人がバタバタ死ぬ映画だけど?と訝しまれたので解釈を述べた。 「ソナチネ」では特にそうだが北野武の作品は断片的なカットを繋ぎ、説明じみたことが極力排除されている。死へ導かれるように淡々と道理の中で暴力と生きる北野武、国舞亜矢演じる脈略のない女、死にたがる寺島進、死ぬのが怖い勝村政信、沖縄の自然は人の無常を投影し浄化する。暴力的な表現はツールであって映画の本質ではない。繰り返し観る理由は言語化する意味もないが、いわゆる何かに「興味がある」というのはそういうことだと思っている。論理を飛躍したところにその対象はある。入職してから直ぐに手本となるような先生に出会えたことは幸いだった。患者の主訴から診察、検査、評価を行ない部分的にではあるが治療計画に携わることもあり一つの成功体験を得ることもできた。その対象を定められるよう日々努めていく。

5ヶ月を終えて 中村 俊介

岐阜赤十字病院での初期研修が始まり5ヶ月が経ちました。研修前は臨床の現場に立つことが不安でしたが、いざ始まるとあっという間に時間が流れていました。5ヶ月を振り返ると、整形外科、外科、呼吸器内科、総合内科を1ヶ月ずつお世話になり、現在は甲状腺・糖尿病内科の研修2ヶ月間の1ヶ月目が終わろうとしています。私は外科系から回り始めました。術野での見学やお手伝いから、麻酔管理、縫合、採血の練習機会を頂きました。内科では、指導医の下で診察・検査・治療といった医学的知識や手技に加え、入院にあたって必要な書類の準備といった業務を学ぶ機会頂いております。学生時代に勉強したことを臨床現場ではなかなか活かすことが難しく、また知識不足のため考えがまとまらず迷惑をおかけすることが多々あります。それでも指導医の先生をはじめスタッフの皆さんに温かく支えていただき、なんとか研修を続けることできています。今は少しずつできることが増え、楽しく過ごさせて頂いております。

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