岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

研修医日記

第48話

協力施設の研修にて 窪田 幸真

11月に岐阜大学医学部附属病院小児科、12月に地域医療を研修させていただきました。岐阜大学病院小児科では、当院ではほとんど診ることのない小児や新生児の採血や問診、診察などを経験させていただきました。初めは慣れない事ばかりで苦労しましたが、先生方や看護師の方々に丁寧に教えていただき、小児に対しての自信をつけることが出来ました。地域医療では診療所にお伺いさせていただき地域に根付いた医療を経験させていただいたり、在宅医療では病院では知ることのできない、患者の家族や介護士とのつながりの大切さ学ばせていただいたりすることが出来ました。今回で協力施設での研修はすべて終了になりましたが、どの協力施設でも当院だけでは得ることが出来ないような症例や経験をすることが出来ました。協力施設の方々にはこの場を借りてお礼を申し上げます。この貴重な経験を活かして残りの研修医期間やその後の医師としての成長につなげられるようにしていきたいと思います。

力施設の研修を終えて 王 蓓

10月と11月は岐阜県医療センターで産婦人科と小児科の研修を行いました。専門性の高い分野でもあり、1ヶ月ずつじっくり勉強することできました。産婦人科では妊娠合併症の管理から分娩まで多くの症例を経験し、双胎間輸血症候群に対する胎盤レーザー治療のような高度先進医療を見学する機会もありました。子どもが大好きな私にとって小児科の回診は一番楽しかったです。各年代の子ども達にはその時期に合わせた特徴があり、子どもとの接し方も異なります。またバイタルや血液検査の基準値、反射の動きなどは、やはり年齢・月齢によって異なり、回診のときは常に年齢を意識しながら判断していました。小児科で困ったのは救急外来の採血でした。緊急で人手が足りず、嫌がっている子どもに採血するのは毎回、色々な意味の汗が出ました。今回の小児科研修はちょうどハロウィンの時期に重なり、先生方は仮装して回診するなど、入院中の子どもたちを楽しませる工夫が凝らされていました。私もいつもと違う先生方の姿が見られて、楽しかったです。
以上をもって、私の初期研修プログラムの協力施設の研修は終わりました。充実した研修となりました。3次救命救急から地域在宅訪問医療まで、また妊娠分娩から新生児・小児疾患まで、幅広く研修できました。貴重な経験を生かしてこれからも頑張って参ります。

協力施設の研修を終えて 大六野 誠

今回は9月に岐阜大学病院で産婦人科、10月は地域医療を、11月は各務原病院での精神科の研修を行いました。産婦人科では主に化学療法のためのルート確保や婦人科系の手術に入り実際の手術を微力ながらお手伝いさせてもらいました。
大学で入院している患者さんは手術困難な症例や精神疾患を合併した患者さんなど普段接する事が出来ない患者さんと対面することができ本当に貴重な経験でした。また地域医療では診療所へ行き実際の診察やインフルエンザ予防接種など行いました。さらに訪問診療も行っており1週間や2週間に1回の割合で定期的かつ計画的に自宅や施設などを訪問し診察、治療、薬の処方、療養上の相談、指導などを行っているところ見ることができ自分の知らない世界を垣間見る事ができました。患者の背景や基礎疾患などの違いなど一人一人バックグラウンドが異なるため患者さんの要望や希望は千差万別であり、可能な限り要望に沿った形で診療を行う事は困難が伴うが故にそれこそが地域医療の醍醐味ではないかと思いました。最後11月の精神科では研修医がまず予診を取り自分の鑑別や見立てを指導医にプレゼンし指導医から様々なアドバイスをもらう事ができました。精神科は心を扱う科だけに明確な解答が無いことが多く、やはり各々の医師の臨床経験や医師のこれまでの人生経験までもが診察の手がかりやヒントになるように思えてきて精神科の奥深さを知る事ができました。どの施設でも医師をはじめ多くのスタッフの温かいサポートがあったからこそ実現出来たものだと思います。本当にありがとうございました。

9ヶ月を終えて 伊澤 啓太

9~12月は麻酔科、甲状腺糖尿病内科、呼吸器内科を回らせて頂きました。麻酔科では今まで不安があった手技や、麻酔薬の使い方、バイタル変化への対応の基礎について大変丁寧にご指導いただきました。ここで得た知識や手技は麻酔中のみならず、救急外来や患者さんの急変時にも役立つもので、それを学ぶ前に比べれば当直などで落ち着いて対応できるようになりました。とはいえ、当院ではショック状態にまで至る症例は多くないので、2年目で回る三次救急病院での研修でしっかり実戦経験を積んできたいと思います。甲状腺糖尿病内科では甲状腺エコーや細胞診、病棟管理など、専攻医に近い仕事を経験させて頂きました。医師として診療に主体的に携わることができ楽しかったので、ぜひ2年目も回らせて頂きたいと思いました。呼吸器内科では肺癌、COPD、喘息など呼吸器疾患、NPPVなどの呼吸管理を始めとして、内科全般について幅広く教えて頂きました。先生方のご厚意で胸腔穿刺、胸腔ドレナージなども経験させていただきました。また、終末期の患者さんの治療選択など、医療として非常に難しい局面が多かったのが印象的で、ムンテラの勉強にもなりました。

9ヶ月を終えて 宇佐見 要

4月から主に内科を中心にローテーションしました。私自身が大学のたすきがけプログラムにてお世話になっておりますので、初期研修の中で市中病院の内科をローテーションする唯一の機会でした。その科のことを1から覚え、慣れてきたときにまた新しい科に行って1から覚えの連続です。その中で、特にCommonな疾患に関しては、色んな所から先生方の診療を盗み学ぼうと必死でした。指導医の先生方を始め、多くのスタッフの方々が、作業の合間に私達の研修を支えてくださったおかげで、それがより充実したものになっております。まだまだご迷惑をおかけする場面がたくさんあるとは思いますが、残り少しの間、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いします。

9ヶ月を終えて 榎本 和輝

研修医として働き始めて9ヶ月が経ちました。私は8月から循環器内科、腎臓内科、整形外科、外来実習と研修し、現在は消化器内科と血液内科で研修させていただいています。最初の頃は右も左も分からずあたふたしているばかりでしたが少しずつ見通しが立つようになり検査の組み立てについて考えることができるようになってきました。外来実習では初診、再診、各科へのコンサルト、紹介状があればその返信の作成など一般的な外来業務を実際に行うことで体験できました。外来実習では考えさせられることが多く、実際に即した指導をいただき大変ためになりました。今思えば最初の頃は何が分かっていないのかも分かっていませんでしたが段々何が分かっていないのかが分かるようになり、自分の無知さをより実感する様になった一方で少しは成長したなとも感じています。研修医生活2年の内、早いもので9ヶ月が過ぎました。これからも医師として少しずつでも成長できるように頑張っていきます。

9ヶ月を終えて 李 平煕

8月から12月にかけて総合診療科、呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科、外科で研修してきました。救急外来での初期対応に加え、手術の介助に入らせていただいたり、毎日の診察での所見や検査結果などを見ながら担当患者さんの治療計画を立て周りの先生方やスタッフの方々に支えられながら日々成長させていただいております。まだまだ分からないことだらけですが患者さんが快方に向かっていくのを見ていると、より一層自分の仕事に邁進していこうと気持ちを新たにできます。将来的にどの科を専攻するにしても医師として患者さんのプロブレムを客観的に評価し治療につなげていく点においては同じだということが先生方のカルテや診察や日々の業務を通じて知れたのは私にとって大きな財産です。これからも驕ることなく自分の出来ることを増やしてやれることをやっていきながら、少しでも先輩先生方に近づけるよう日々努力し、貢献していきたいと思っております。

9ヶ月を終えて 中村 俊介

個人的なことですが初めて車のタイヤ交換をしました。保管方法を調べたり、タイヤを運んだりともう冬が来たのかと驚いております。4月から始まった研修は既に9ヶ月間が過ぎまして、外科系から始まり内科系を6ヶ月回りまして今は外来研修中です。
内科では患者さんを受け持ち、先生の下で患者さんの訴えや状態・経過から食事・検査・処方の指示を出す機会を頂きました。分からないことをひとつひとつ調べ、実際に試すことができることは大変勉強になりました。
外来研修では、様々な先生方の外来を見学し、実際に診察させていただきました。初診では問診し検査や次回いつ診察する必要があるのか考え計画し説明する一連の流れと患者さんへの対応を教えていただきました。再診では長期に患者さんと関わっていく中でどのような対応なのか、実際の現場を見ることは今後自分が外来を行う上で大変貴重な機会となりました。まだまだ未熟なところが多いと思いますが今後ともよろしくお願いします。

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