岐阜赤十字病院
卒後臨床研修医

先輩研修医の軌跡

初期研修をおえて

第11話 初期研修を終えた研修医から(H29~30年度在籍)

研修2年間を終えて   川村清子

3月を以て、初期研修医2年の生活を終了する事となりました。辞令を明日に控えてという中でこの原稿を書いていますが、様々な思い出が蘇ってきて胸が一杯になり、なかなか書き進められずにおりました。
1年目は必須科のローテーションという事で、内科6ヶ月、外科6ヶ月の研修でした。最初は臨床の考え方も手技もどうしたらいいのか何も分からず、言われるがままこなすので精一杯の日々でした。又、研修医1人という環境を、普段それ程苦に感じる事はなかったのですが、日々の研修での悩みやちょっとした相談を同期や先輩研修医とできないのは、無性に寂しく不安に感じることもありました。手技も大の苦手で、何度やっても上手くできず、練習しても次の日もやっぱり上手くいかず、と続いて「情けないな」と落ち込む日々も少なくありませんでした。それでも、先生方に熱心にご指導頂き、又、スタッフの皆さんに温かく支えて頂き、何とか乗り越える事ができました。結果的に、楽しい思い出の多かった前半1年となりました。
2年目は地域医療、秋田日赤救急が必須の他は自由選択であり、自分の進路である精神科と、これ等を踏まえた上でより勉強しておきたい科を中心に研修しました。前2つに加え、大学病院、各務原病院、山口日赤、長良医療センターと院外での研修機会もたくさん頂け、大変有り難かったです。目的意識がはっきりした為か、少しずつ1年目よりも能動的に行動できる様になり、とにかくどの科も充実して楽しく研修させて頂きました。現在も反省・勉強の日々ですが、以前よりもできる事や判断できる事がちょっとは増えたかなと感じ、又、信頼している先生方から「成長したね」と仰って頂けた事が何よりの励みとなっております。そして、本当に嬉しい事に後輩研修医も定員フルで来てくれました。頼りない先輩ながらも、伝えられる事は伝えたつもりです。逆に、私自身も後輩達から多くを学ばせてもらいました。前年以上に得るものが多かった後半1年でありました。
こんなに充実した気持ちで研修を終えられるとは、研修開始当時は思ってもみませんでした。先生方・スタッフの皆様に支えて頂けたおかげです。岐阜日赤で研修でき、本当に良かった、恵まれていたと思います。心より御礼申し上げます。
4月からは岐阜大学病院精神科での勤務となります。またどこかの機会でお仕事ご一緒できれば、よろしくお願い致します。本当に、ありがとうございました。

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